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白鳥

  • 執筆者の写真: kakiage
    kakiage
  • 2021年12月5日
  • 読了時間: 2分

群馬から東京に来て原宿の駅での電車待ちで「群馬の森の匂い」にかなり衝撃を受けた。「あぁいつもの匂いがなんで?」の田舎モノだった。今でもそうかもしれない。引っ越す先には必ず緑がある公園の近くを選んで今に至る。毎日のように「my軽井沢」と呼んでいるその緑地でリセットしないと体調が悪くなるような気がするのだ。自分の酸素濃度はかなり高く設定されているみたいだ。

そして知らずに読んだ朝井まかての「落陽」が明治神宮の森をめぐる小説だった。

150年後に完成し永遠に続く森を作る、というのだ。すごい。そして全く知らなかった。都心と思ってたあそこがほんの100年前まで荒地だったということを。

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表参道は池だったという。あっという間の変化ということだ。

一般公募した庭木も多数植えたという神宮の森。

環境にあっていれば放置すれば森となるわけで。

今から100年後が思いもよらぬ世界になっていることは容易であろう。

よく見れば道路の割れ目から草は生えアリが蠢いている。

わたしのよく知る今のこの場所が100年後、たった100年でおそらく別次元になるはずだ。

と、、表参道を原宿から降っていくとだんだん低くなっていくこの辺が池だったかなあ、、きっと昔白鳥がいたであろう、という妄想から「白鳥」を作ったのであった。

願わくば破滅ではなく回帰してほしいものだぞ、と。

 
 
 

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