Requiem

幾重にも重なる声の森に彷徨い

押し寄せる弦楽の大海原に身を委ね

狂気のたどり着く果ては切なくも懐かしい異郷であった

1,600円 Senyokô Madama ButterflyⅡ 1ml sample付
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1.幸いなるかな
2.ある晴れた日に(Senyokô Madama ButterflyⅡCM曲)
3.何を残して
4.あたたかな日
5.KO-YA
6.SATELNA
7.Daydream


(解説 大伴良則)

異端でいてエレガント、異郷でいて懐かしい

エキセントリックオペラ時代より強烈でエレガントな女声多重録音を駆使していた書上奈朋子のソロとなって3作目の作品。今回もアルヴォ・ペルトやグレゴリアンチャント、声明やブルガリアンヴォイスのような分厚いコーラスワークを軸に全曲壮大なストリングスが使われ、バーバーの「弦楽の為のアダージョ」のようなクラシカルな奥行きを持つ。リズムトラックではポーティスヘッドやArcaのようなダークなエレクトロの要素も混在し異端ぶりを発揮。そして日本語の耽美な歌詞は日本語字幕で見るモノクロ映画ともSFとも思え異郷へトリップさせられる。
 

何を残して
何を抱えて
何を消して
何に消される

名前を唱え 引き寄せて 目を見つめ 願う
ここにもっと深く刻んで
ほら
骨に刻んで
朽ち果て出る印
指でなぞって

何を残して
何を抱えて
何を消して
何に消される

ここにもっと深く刻んで 
ほら
骨に刻んで 朽ち果て出る印
 指でなぞって
ほら  
もっと深く刻んで ほら
骨に刻んで 朽ち果て出る 愛を
胸に抱いて

大伴良則氏によるライナーノーツより抜粋

『Baroque』のライナー・ノーツを書く任を得て、彼女へのインタビューをしたのだが、その言葉の説明を受け、これはライナー・ノーツというよりインタビュー記事のつもりで記すのが大切な事だ、と緊張したのも、自分の日記日報の一項としていまだに覚えている。ライナー・ノーツで、果たしてそのキーワードを上手く記し伝えられたのか、今でも不安と赤面が訪ねてくるが、彼女が語った“相反するもの”とか“通常のナチュラルさ”ではなく、それが“様々に加工が施され、やり過ぎなまでに生まれおちたナチュラルさ”に惹かれる、という感覚は逆に未加工でナチュラルな気持ちで伝えられたと思っている。
 

書上奈朋子の才能は、やはり恐るべきものだった。そして。やはりアンコンシャス・ビューティを創り出せる稀有なアーティスト。他にこんな才能を持つアーティストといえばーーー僕はいずれも故人であるプリンスとデビット・ボウイしか思い浮かべることができない。

戸惑いが収まらない人は、「Satelna」と「Daydream」を聴き、御存知ジャコモ・プッチーニの名曲「ある晴れた日に」を聴くといいだろう。この新しい書上ヴァージョンによって、晴れた日と曇りの日の区別がつかなくなり、イタリアと長崎の境が判らなくなり、更なる戸惑いに襲われたらーーーそれも新しい快感のはず。アンコンシャスな快感である。(2018年9月9日)大伴良則/Y.ÔTOMO

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